栗本薫「ルードの恩讐―グイン・サーガ〈99〉 (ハヤカワ文庫JA)」を読む

たぶんグインの新刊が出てるだろうなぁと思い調べもせずに書店に行っても、きちんと新刊が出ているあたりさすがである。

100巻で終わらないことがずいぶん前から確定的になってしまった以上、99巻であってもただの道中にすぎないのはわかるのだが、なんでこんなにいつも通りの話をしているんだか。このままだと100巻も極めて平凡な巻になりそうだぞ。まぁ、栗本だしなぁ。しょうがないか。

この巻で明かされるグールの秘密はちょっと斬新。え、そうだったのという驚きはあったかも。でも、すでに101巻の原稿が書きあがっていることの方がよほど斬新。