ポール・ギャリコ著「幽霊が多すぎる (創元推理文庫)」を読む

数週間前にぶらりと立ち寄った本屋で見つけて買った本。幽霊とか妖怪とかついた本だと、無意味に買ってしまう。そういえば、宮部みゆきの本との出会いも「火車」というタイトルのおかげだったなぁ。

閑話休題。中身は幽霊探偵が心霊事件の真実を論理的に暴いていくというミステリー仕立てのお話。鬱陶しくない京極堂シリーズと言えばわかりやすいか。悪くはないけど今となっては物足りない設定ではある(ちなみに発表は1959年)。

内容的には突っ込みどころもなく堅実な作品となっている。心霊現象などに一番騙されやすいのは科学者と書いてあるあたり、よくわかってらっしゃる*1

我孫子武丸の解説によると、著者のポール・ギャリコは映画「ポセイドン・アドベンチャー」の原作を書いた人らしい。フムン。

幽霊が多すぎる (創元推理文庫)

幽霊が多すぎる (創元推理文庫)

だいぶん積読本もはけてきた。

*1:私見だが、子供の頃にオカルトにはまった方が、後年騙されにくくなるように思う。毎月のように「ムー」を読んでいれば、中学生くらいにはだいたい気付くもんだ。ネタも十年くらいで一巡するし