中村正三郎Watching

天下の中村正三郎先生曰く、

 SBIの北尾氏の話で、一連の騒動で「(M&Aを)やったこともない評論家が、よ
くしゃべってる」といってましたが、あれはほんとそう思う。
 前も書いたけど、素人のおれでも、テレビに出ている経済学者、エコノミス
ト、特にレギュラー連中は使い物にならないと思ったもん。金子、松原、財部、
高木、紺谷、その他もろもろ。まあ、彼らはマクロ経済のほうだと思うので、
こういう分野はわからないでしょうしね。

金子勝:制度学派という名のマルクス経済学者
松原隆一郎:社会経済学者。最近、ただのアホであることが判明
財部誠一野村証券出身のフリーランスジャーナリスト
高木勝:富士銀行出身。明治大学政治経済学部教授
紺谷典子日本証券経済研究所主任研究員

マクロ経済のほうって……。この中でマクロ経済学のまっとうな知識がある奴なんていないと思うぞ*1。こういう並びだと金子と松原がまともに見えてくるから不思議だ。

とはいえ、まっとうな経済学者もM&Aの実務についてまともに話せるとは思えないので、上述の感想はそもそも的外れな気がする極めて適切。むしろ、上に挙がったトンデモ・エコノミストの方がこういった実務的な話に詳しくてもおかしくないはずだが……詳しくないんだろうなぁ。

私自身思い返してみると経済学について知る前は、日経新聞に載ってるようなこととか株だとか合併だとかそういう知識が身につくんだろうと勘違いしていたわけで、視聴者がエコノミストにその手の知識も求めてくるだろうことは想像できる。

視聴者のお眼鏡にかなう真のマスコミ・エコノミストになるのもなかなか険しい道だ。

*1:現代において経済学と呼ぶと近代経済学のことを指すのだが、その他にも経済と名のつく怪しげな分野に巣食う者達がいる。彼らは近代経済学フレームワークをまったく使わないので、完全に別の世界の住人だと思った方がいい