ソフトウェアの会計処理(メモ)
えー、プログラマの皆様。ソフトウェアの会計処理ってどうやってるか知ってます?*1
まず、ソフトウェアの会計処理は個別受注開発か市場販売・自社利用目的によって大きく二つにわかれる。個別受注開発は自社が他社のために開発するので請負工事と同じに扱われる。それに対し、市場販売・自社利用の場合は、自社のために用いるので無形固定資産化して資産として扱う。
ただ、研究・開発費は費用としてその期に処理しなければならないことになっているので、市場販売・自社利用の場合には研究・開発費は含まないようにしなければならない。
で、問題なのがこの無形固定資産の償却方法。まず、下記二つを計算する。
A) 未償却残高 * 当期の実際販売量/(当期の実際販売量 + 当期末の見込販売数量)
B) 未償却残高/残存有効期間
で、A, Bのうち、より大きい方が償却額になる。
Aはようするに当期以降の販売量にしめる今期の販売量分償却せよってやつで本当はこれだけで償却するのが正しいけど、制約がないと無限に償却し続けるなんてこともできてしまうから、Bで制約かけるというロジックになっているのだと思う(残存有効期間は原則3年)。
[訂正] 上記は市場販売目的の場合であり自社利用の場合は原則5年償却
わかった。わかったけど、なんてめんどくさいんだ。
たかがソフトウェアのためにこんな細かい規則を作らないでほしいぞ。だいたい、見込販売数量なんて当てにならないし、どこまで研究・開発費に含めるかだって考え方によって変わってくる気がするぞ。まあ、ソフトウェアだと最初の年に多量に売れてあとはちょぼちょぼとなるから仕方ないんだろうけど。
*1:もしかして常識だったりするのだろうか……