リフレ派界の腐ったリンゴ

韓リフさまから反経済学ブログの認定を頂いたので、本日から「マクロ、ミクロ?・・・そんなの全部ウソ、ウソ!」をスローガンにがんばっていきたいと思います(藁)

いやはや、それにしても随分と理解不能を連発されてしまった。たとえ間違っていたとしても理解不能に陥るような理屈では書いていないつもりだったのだが、やはり文章力の問題なのかな。それはそれでヘコムが。

とはいえ、某書を読んで反経済学にちょっとだけ親和的な気持ちになっていることはたしかで、その点は各所経済学徒の方々には申し訳ない(が、自分の気持ちを偽ってもしようがないので書く*1)。

もちろん彼らの主張や行動が正しいと言っているわけではなくて、彼らがしばしば主張する「インフレ怖い」とか「中国の脅威」だとかそういったもの……野口旭先生の言葉を借りれば「世間知」……は、単に人々がバカだからではなくて実は何らかの幸福的裏付けに基づいているんじゃなかろうか、そう思ったのだ。

例えば、私がリフレ策の有効性について他人に説明する際には、まずインフレにはさほど害がないということを説明しなければないない。これは確率的に50%の人に説明しなければならないわけでなく、ほぼ100%の確率で説明が必要となる。すなわち、人々はインフレに対し中立的ではない。

しかしながら、経済学ではインフレにはさほど害がない(少なくともGDPへの影響という面では人々が想像するよりもずっと害は少ない)ということになっている。ようするに経済学と世間知の間には大きなギャップがあるわけだ。なぜ人々は現在のような深刻なデフレ不況をたいしたことだと思わないのに、インフレをそこまで忌避するのだろうか。実は前から不思議でしょうがなかったのである(石油ショックハイパーインフレの記憶が……などの説明もあろうが、そのことが実証されたという話は過分にして聞いたことがない)。

某書はこの疑問にある程度の回答を与えてくれたと感じている。その不公正さ故にインフレは嫌われているし、人々の幸福は社会制度や政治プロセスのような要素に思いの他大きな影響を受けている。

私は、私の持つ疑問によりよく答えてくれたものを信じることにしている。韓流様が人々がインフレに対し中立的でない理由を選好効用に基づく経済学を使ってより良く説明してくれるのであれば、それに従うだろう。

ただ、それだけのことだ。

*1:もちろん、明らかに私の考えが明確に否定できるとわかったときにはさっさと表返るわけだが