合理的個人の仮説が実は正しい証拠

医学都市伝説より

「一般的な常識とは異なり、物事の選択の際に熟考することは必ずしもいい結果をもたらすとはいえない。意識的、無意識的な思考にかんする今日の洞察に基づき、我々は「タオルを買うかオーブンミットを買うか」というような単純な選択に関しては意識的熟考が必要だが、「住宅や車の選択」といった多くの判断要素のある事柄の選択については、無意識的思考が勝るという作業仮説から研究を行った。仮説は「集中なき熟考」と名付けられ、それを元に消費選択についての四つの実験が行われた。これらは実験室だけでなく、街角の商店でも行われ、複雑な判断要素のある商品購入の際には、意識を集中させた熟考によって、かえって悪い結果を得られることが確かめられた」。

実験心理学入門の中で書かれていた面白いエピソードのひとつに、自由市場実験*1は、コンピュータで行うより人間で行う方がより早く収束するというものがあったのだが、なるほどこれが原因だったのか(藁)

*1:価格の収束を調べるために、売買を模擬したゲームを行うと思っていただければよい