法人税減税と所得税減税

法人税減税は悪いことだが所得税減税は良いことだとする考え方は、企業は敵だとする社会主義的発想が原因なのだろうか。

法人とは企業を人と同じように法律的にみなしている。すなわち企業という人が存在するわけではない……というのは誰だって言われなくともわかることだ。であるならば、法人税減税というのは株主と労働者に対する減税であるということも同様に理解するのは容易なことのように思える。

所得税減税でも一律税率を下げれば単なる金持ち優遇税制である。重要なのは法人税を減税するのか所得税を減税するのかといったことではなく、それによってどのようなインセンティブの変更が発生するかということであろう。