意見の相違

前の会社を辞めた大きな理由のひとつは、運用の仕事が多くなったことだが、今考えれば良い経験だったかもしれない。

運用を経験していないと、データモデルの主キーが変わること自体が理解できないようだ。十数年稼動すれば、会社のビジネスも変化するし、合併だって起こるし、法制度も変わる。受注データひとつとっても同じモデルに乗るかは保障されない(そもそも現行システムを再構築したのは、ビジネスモデルの変化に対応できなかったからだ)。全面的に再構築したシステムの一部が別のパッケージに変わることだって考えられる。だから、連携先のシステムと密に連携した設計にしてはならない。

もちろん、将来何が起こるかわからないのにそれに対応できるようにするべきだと言っているわけではない。そんなことは不可能である。重要なのは、将来何が起こっても最小限のコストで対応できるよう設計する必要があるということなのだ。