ニッチ戦略

買う側の立場からすると人月ってよぉわからんわけですよ。そういうのが不安だから発注しないお客様もいるのね。それは現実にある。だから潰れることはないだろうと踏んでます。で、こういうのは同業同士で云々言っててもわからんのです。

http://d.hatena.ne.jp/habuakihiro/20070720#1184924416

という発言を見る限り、今回のはある種のニッチ戦略をとるということで業界のやり方を根本から変えるという話ではなさそうだなぁ。リスクの低い案件に絞りこみ、さらにリスクを下げることに注力することでどこよりも安く闘うことができるように「スターロジックは」します、ということなのだろう。だから、決してシステム屋がこぞってこの方法にシフトすることはありえないし、リスクの存在を事前に取り除けない多くの開発案件では同じ手法は取れないということかもしれない。

とはいえ、

値段の書いてない寿司屋ってのはそりゃもちろん美味しいし支払分の価値はあるんだろうけど、庶民は年中そういうのには手が出ないわけでさ。回転寿司でも充分嬉しかったりするのよ。

http://d.hatena.ne.jp/habuakihiro/20070720#1184924416

これはなんかズレてるような気がするんだよなぁ。吉野家しかりソースネクストしかり安い早い旨い商売の基本は同じものを大量生産して全国にばら撒けるという点にあるわけだけど、システム開発はどう考えても労働集約型産業なわけで横展開するにも限りがある(だからこその受託開発なわけだし)。

もし上記視点が間違っていないのであればスターロジックのやってることは単なるパッケージ販売+カスタマイズの延長線上にしかないんでないかなぁ。そして、パッケージ販売+カスタマイズの成否は担当者の業務知識や経験に依存しているといっても過言ではないわけで、城南電機の宮路社長よろしくはぶさん死んだらスタロジ倒産なんてことにならないとも限らない(←不謹慎スマソ)