なぜソフトウェア会計は難しいのか

おそらく結論はソフトウェアというものの自由度が高すぎるという、その一点につきる。制約があれば、そこが制限になって物事を決めることができるが、自由度が高いが故にどのような結論が正しいのかわからなくなってしまう。

最近、ソフトウェア会計に携わることが多いのだが、非常に複雑なうえに実情にあっていないため非常に苦労している。ただ、そうなっている理由はわからなくもないのが困ったものだ。会計というのは基本的にルールベースなのでその対象をどのように解釈すべきかをまずは決めなければならない。ソフトウェア会計では、その具体例としてWindowsのような切り売りのパッケージソフトをベースとして作成されていると思われる(自社利用という区分もあるが、償却年数が異なるだけで取り扱いはパッケージと同じだ)。

しかしながら、ソフトウェアは様々な形態・サービス提供の仕方が可能であり、コンテンツと渾然一体となったものもあれば、Yahooなどのように随時更新しながらリリースするため完成という概念が希薄な場合もある。これらのソフトウェアはソフトウェア会計(というよりも旧来の「もの」をベースにした会計の体系)が想定する世界からは微妙にずれてしまっている。

ソフトウェア会計は複雑怪奇だが、おそらくそれはソフトウェア会計の切り口がソフトウェアという概念を正しく捉えていないからだろう。では、どうすれば良いのか。

……それがわかれば苦労しないよね(w