安岡孝一、安岡素子著「キーボード配列QWERTYの謎」を読む
以前、著者からはQWERTY配列の件について指摘を頂いた件が本になっていたので買ってみた。いやはや、ものすごい労作です。
感想としては、
- レイサム(´・ω・)カワイソス
- 注釈に度々出てくる、「どこそこの誰それが○○したという説があるが、そんな人はいない」という記載を読むにつけ、人伝えの情報がいかに正しく伝わらないかがよくわかる
- キーボード配列が奇妙なことには誰もがすぐ気付くが、実は発明当初から奇妙でない配列だったことは一度もないことには誰も気付かない。てゆうか、ABC順に並んでたら打ち難いことこのうえないよな
- DVORAKの主張が歴史的に見てガセであることは書いてあるのに、人間工学的に見てもQWERTYと大差ないというキーの神話に出てくる話が書かれてないのは残念(個人的にはそちらの方が重要な点だと思っているので)
- 新書で再発売希望
と、こんな感じ
結局、QWERTY配列は開発者達の試行錯誤と特許権回避によって生まれた多数の配列がタイプライター産業の一社独占により固定化し現在に至る。以上終了。
ようするにキーボード配列が今に至った経緯は意外とフツーだったということですな。
- 作者: 安岡孝一,安岡素子
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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