そろそろアイヌ自重

実行委はほかに「日本政府への提言」もまとめた。過去のアイヌ政策を反省して明確な言葉で謝罪することや、アイヌ語公用語として義務教育でも学べる言語とすることなどを求めている。

http://www.asahi.com/international/update/0704/TKY200807040484.html

差別を撤廃させるために過剰な権利を求めるのは逆効果だと思うのだがいかがだろうか。大阪弁が義務教育に組み込まれたことはないわけだし、茨城弁がいくら日本語に聞こえなかったとしても(以下略)

個人的には民族というくくりを政治的理念として掲げねばならない理由がわからないのでこのような活動には賛同しかねる。DNA研究によってアイヌも沖縄もその他の日本人と起源が異なるわけではないことがあきらかになっている以上、アイヌや沖縄と大阪人や九州人の違いは単に土着の習俗の違いに他ならない。

たしかに過去にアイヌや沖縄、あるいは被差別部落の人々に対するなんらかの差別的扱いがあったとしても現在において行われているのは、アイヌ民族の聖地に対する配慮ない扱いであったり、軍基地の問題であったりという問題であるわけだ。しかしながら、諫早湾の問題や原発の問題を見ればわかるようこれらの問題はアイヌや沖縄に特有の話ではなく、単に地元の空気を読めないという日本政府の能力の問題なのである。

すなわちアイヌの方々が行うべきことは、民族という言葉を出すことでむやみに対立を激化させるのではなく、単に日本国民として政府に「空気を読む能力の向上」と求めることなのではないだろうか。

余談だが、沖縄やアイヌのように日本人とnearly equalな人たちでさえこんな感じで、お隣の国から越してきた人たちでさえあんな感じなのに、労働力確保のためなんて理由で外国人労働者を大量に受け入れなんてしたら何が起こることやら。

宇宙船、地球号とはいうけれど、結局似たもの通しで暮らした方がみんな幸せなんですよ。というわけで、そろそろヲタクへの差別撤廃を目指して政治活動なんかしゃちゃったりして。