顧客重視の是非

プロジェクトの定義が期間と予算で決まるのであれば、見積り確定後にお客様の要望に応えることは予備費を取っていない限りプロジェクトの失敗を意味する。なんと簡単なことだろうか。

問題は長期的視点をどの程度持つべきかということだ。0円受注という言葉もあるように、長期的にその顧客との取引が続くならば、初回は損を承知でやるということもありえる。とはいえ、それはどの程度見込まれているのだろうか。損を承知とするならその損をきちんと予算化すべきである。損が適切に見積もれないのであれば、取引はすべきでないということになる。

結局、顧客を重視するか否かというのはプロジェクトの成否にはまったく関係しない。すなわち、無視すべきということだろう。予算化されていないならばお客の要望には応えない。それがプロジェクトを成功させる絶対条件である。