SIを経済学する

システム開発プロジェクトって、お客とベンダ(と協力会社)という利得関数の異なる参加者による協力ゲームだよなぁ、と思ったのだが、同時にゲーム理論ぜんぜん詳しくない(いや、ミク戦は読んだのだが、これが具体的に経済学でどう利用されるのかピンときていない)ので、そこから先に進まない。

ただ、ひとつ言える事は、お客もベンダもプロジェクトを失敗させようとしているわけではない(と、思いたいが業務を効率化すると不要になる人々が発生してしまうので必ずしもそうとはいえないがここでは置いておく)。しかし、お客にはできるだけ多くの要件を盛り込ませるとともに、できるだけ決定を遅らせたいインセンティブがあるが故にプロジェクトは崩壊へと進む。

自分がベンダにいることはさておき、ベンダはお客が思っている以上にお客のために働いている。実際問題、どこか遠くにいる会社の上層部より、目の前で困っている客の方を向いてしまうのは仕方のないことである(とはいえ、このこと自体がお客のプロジェクト破壊行為を容認する結果となるのは困ったものである)。

経済学がシステム開発に出来ることは、お客やベンダに誤ったインセンティブを与えることを抑制しプロジェクトを適正に収めることである。

懸念点: 糊代をどうするか