明日の金融政策決定会合

情報だだ漏れで明日*1金融政策決定会合では0.25%の利下げがされることになっているらしいのだが、今までの経緯を考えれば日銀が今回利下げすることを正当化することは難しく、いったいどういう理由で利下げを決めたのか会見が楽しみである。

(利下げ情報がリークされたことで)すでに円は前回の緊急会合時と同じ水準にまで円安になっているし、株価も同様である。今、利下げするのであれば、前回利下げすべきだったのではないかという批判は当然起きるだろう。また、会合の結果が事前に漏れ出たことを暗黙的に認めたことになる(だったら、審議委員って必要なの? って話になりかねない)。

さてはて、どうなりますやら。

[追記] 0.2%の利下げという記事を読んで吹いてしまった。あれですか、リーク記事通りにすると審議委員のご機嫌を損ねるので、0.05%減らしましたとかいう。白川という人は学者肌な信念の人かと思っていたが、結局面子だけを重んじる純正日銀マンだったということか。

あれだけ普段は、中央銀行と市場の対話について書いているマスコミ各社が今回はほとんどそのことに触れていないのは不可解である。0.25%利下げの市場予測に対して0.2%しか利下げしなかったという事実は、たった0.05%とはいえ積極的に利下げするつもりはないという悪いメッセージを伝えてしまう。リークの件といい、市場予測に適切に対処できない点といい、金融政策という経済学的な論点だけでなく、実務的な面でも中央銀行として三流であることがはっきりと見えてしまった感もある。

マスコミ各社にはFRBについての記事と日銀についての記事で同じ出来事に対する評価がまったく反対になるという非対称性を改善し、マスメディアとしての役割をきちんと果たしていただきたいものだ。

*1:書いたのは30日の深夜なので明日とは31日のこと。