制度会計の原価計算だけではダメなわけ

原価計算の勉強やってて気がついのだが、原価計算に基づいて原価の計算したら赤字になるじゃん……ということに今頃気がついた(←遅すぎ)

原価計算上の利益は売上総利益の計算になるわけで販管費が含まれない、ようするに営業とか管理部門のコストは計算に入ってこない。だから、当然これらのコストを忘れて販売価格を設定すると痛い目にあうわけだ。

もちろん制度会計というのは投資家向けの資料だから実際の原価を計算する際には使えないというのはその通りなのだけど、管理会計まできちんとできてる会社ってそんなに多くないようなので、中規模の会社だと本当に考慮しているのか怪しい気がするぞ*1

以下、余談。

最近、@ITに「会計原価を損得計算に使うな!」という記事が掲載されたのだが、これってまともな記事なのだろうか。読んだ限りだと経営学の分野の話らしく妥当性が判断できないのだが、この筆者が言う原価算出の方法が営業部の原価計算に役に立つようにはどうしても思えないのだが……*2

*1:気のせいだと信じたいが……

*2:ただ、白黒決められるほど知識もないので、現時点では保留中。