お勉強の成果

政治家先生絡みのネタが多いが……

 インフレ・ターゲット(インフレを人為的に誘導する政策)は、デフレ克服の切り札になり得るのか。金融緩和をすすめていけば、自然に円安を助長するのか。デフレは本当に貨幣的現象なのか。税制改革はどんな方向に進めていくべきなのか。

 財政政策で景気を刺激するために財政支出を増やせば国債の発行額が増え、国債価格が下がる(金利が上がる)とか、日銀が金利を下げるため金融政策で金融市場に資金を供給する(すなわち買いオペ)政策を取れば、国債価格は下落する(金利が下がる)とかいうのは、現象としては知っていてる。でも、なぜそうなるのか本当に理解していない。「分かっているフリ」をしているだけだ。

http://blog.so-net.ne.jp/ichita/archive/20030111

えーっと、これから4年の月日が経ったんですが、山本一太先生は理解されたのでしょうか。

政治家の皆さんにはたとえインフレ目標は理解できなくとも、某与謝野先生みたいに「インフレは弱者に厳しいもので、国民が最も嫌うものがインフレ」などというトンデモ発言をしないよう少しは経済学の勉強をしてほしいものです。

マイルドなインフレは経済にまったくと言っていいほど影響を与えない。また、インフレは定義から考えればわかるように資産家から借金をかかえた貧乏人への所得移転という結果をもたらす。そうであるならば、デフレは逆に金持ちの資産を更に増やすことになる*1。また、インフレ率と雇用にはトレードオフの関係がある。だから、デフレの状況下では失業率は急増する。

これらのことはどれも大学一年生が読むような教科書に載っている事柄なのだが……

*1:年金で生活しているお年寄りの心配よりも年金すら払えず借金を抱えているお年寄りの心配をすべきだと思うのだが、逆の主張をする人がいるのはなぜだろう。