三十路に入るの巻

なんと、とうとう30歳を迎えてしまいました。この年になるまで不景気が続こうとは思いもよりませんでしたが、もはやそんなことはどうでもいいことです(←いいのか?)。

問題は、30歳と言えばおっさんの仲間入りを意味することにあります。人間の能力というものはだいたい大学を出たときにはたいがいわかってしまうものですが、30歳ともなれば残りの人生は確定したと言っても過言はないでしょう。

私の場合、どうせ人並みの人生しか生きられないだろうと思っていたので、現在の状況はまぁ上々ではないかとは思います。それどころか、満足しすぎてしまいあまり物事への執着がなくなってしまったのは困ったものです。

死ぬまでには見たいと思っていた映画やアニメがほとんど手に入ってしまったこともあるのですが、新しい娯楽より積みあがっている昭和の遺産の方が遥かに面白いという状況は残念としかいいようがありません。2ちゃんねるニコニコ動画など最新のメディアが広がったにも関わらず、そこで見ている/読んでいる/聴いているコンテンツは概ね前世紀の遺物だったりするわけですから。21世紀がこんなに地味な時代になると誰が予想したでしょうか。

経済学を学んだのもある意味では失敗でした。日本人ががんばらないから日本の景気がよくならないのであれば、私もその一員としてがんばろうという気持ちを持ち得ていたかもしれません。しかし、実際の問題は為政者が無能であるという一点に尽きます。私個人がいかにがんばろうとほとんど意味はないのです。まぁ、今の生活はそこそこ安定しておりそれほど不満もないので、これ以上がんばらなければならない理由も見つからないのすが、どうせなら死ぬまでに一度はバブリーな生活を営んでみたいものです。

大学生の時分、30超えたらいつ死んでもいいなぁと中二病的思考をしていたのだけれど、その一方で実際にその年齢になったら考えも変わっているだろうと思っていました。しかし実際になってみたら、いつ死んでも特に後悔がなさそうな自分がいることに驚きを隠せません(w

そういえば、30歳ともなれば、よほどしっかりとした大人になっているだろうと思っていましたが、精神的には高校生の頃からちっとも進歩していないような気がします。それどころか、生活の自由度が上がったことから、むしろ自堕落になっているかもしれません。今思えば高校時代の私は結構けなげに勉強していたので、今の自分よりよほどマシな人間だったように思えます。30歳までには達成しようと考えていた目標がいくつもあった気がしますが、結局ほとんど達成できてないということにも気が付いてしまいました。中には達成困難なものもあったのですが、簿記一級取得やダイエットなどのように十分達成可能なものも含まれていたようです。いやはや困ったものです。

さてはて、あと30余年の余生をどう生きるか。なかなか難しい問題ですが、これから真剣に考えることにしましょう。