進化しないサブカル

TBSラジオ キラキラにて

2009年7月16日 岡野宏文堀江貴文「新資本論」書評

http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20090716_okano_pate.mp3

なんだか、経済に関してはサブカル系評論家のレベルに進歩がまったく見られない。なぜ、わざわざトンデモ系に飛びついたり、理解してもいないことをさも正当な主張であるかのように語ってしまうのだろうか。

いや、別に私が正しいこと言っているというつもりもないけど、程度ってもんがあるでしょうよ。ホリエモンの発言が、必ずしも経済学の認識と一致しているわけではないが、例えば、「お金とは信用である」という主張は、経済学的な「お金は自由である」という認識とそれほど相違はなく、変な主張とも思えない。「お金はバーチャルなもので目的ではない」、という考えに至っては、その通りだとしか言いようがない。

「額に汗して働からない人はおかしい、と言うが実際の労働は頭の中に汗をかいたり冷や汗をかいたりする」発言に関する批判は本当にひどい。ホリエモンは本当に働いていたのか、ってブログなど見る限り、ライブドア時代、常人の倍は働いていたようにしか思えないのだが。「額に汗して働く」はメタファーだからと言いながら、モノ作りを絶賛するとは、その時点で発言が矛盾しとるやんけ。

さらに末井昭という人の「金儲けが悪いことだ」、という発言を引いてこれまた絶賛。金儲けが悪いっていうなら、みんな只で働けってことだよね。おまえら、給料いらねーなら、返すなり寄付するなりしてるんだろうな? と言いたくなる。

まったく、やれやれという感じだ。