Amazon.co.jpに注文していた「ミニパト」が届く。三話目が一番おもしろい。とはいうものの、押井守が書いた元のシナリオが一番おもしろそうなのが何だが。しかし、結局のところ、スタッフは押井守の手の上で踊ってしまうのですな。



最近(ごく一部で)『ゲーム脳の恐怖』(森昭雄著、NHK出版・生活人新書)が話題になってる。まあ、トンデモ本なのは言うまでも無いことだが、今の時代この論法が成立するのかという点にむしろ疑問を覚える。
基本的にこの手の本は読者の弱みに付け込むことが重要で、確かに十年前なら親御さんに「ゲームは有害ですよ」というのは有効であったと思う。しかし、現在の親の世代は子供の頃からアニメとゲームがあって当たり前の世界で生きてきた世代である。「ゲームが有害」という現象を認めることは「自分=害を受けた人間のなれの果て」といっているのと同義なのであって、弱みに付け込むということにはなり得まい。
個人的な体験から言えば、今に至ってはゲームも所詮日常の一部であり、大昔子供たちが「鬼ごっこ」をし「かくれんぼ」をしていた代わりに「多人数対戦ゲーム」があるだけの話だし、「絵本」を読む代わりに「一人用ゲーム」があるだけの話である。人間とは適応する生き物であるので、この程度の状況の変化にはびくともしないのだ。